さっそく、セルフでジェルネイルをしてみたけど、失敗ばかりで仕上がりが…
セルフジェルネイルに憧れて、早速キットを買ってやってみました!…という人の中には、自分でもよく分からない失敗続き、という人もいるかもしれません。
こんな失敗が初心者にはよく聞かれます。
- はみ出して爪周りがガタガタ…
- 気泡が入ってボコボコ…
- 表面が凸凹で仕上がりが汚い!
- 表面がベタベタ…
- すぐに浮いて、リフトしてしまう
- ジェルオフで爪が痛んでしまった!
そこで、ここでは
- セルフジェルネイル歴10年超え
- ネイルの資格取得済
- 現役の化粧品開発者
- 大学院でジェルネイル等の「ポリマー」を研究していた専門家
の私が、よくある失敗と、失敗しないための対策方法をお伝えします!
失敗の原因を知っておくことが大切!
ジェルネイル初心者に多い失敗パターン6選
よくある失敗はこんな感じ。まずは簡単に失敗とその原因をご紹介します。
- ① ジェルがキューティクルやサイドに流れてしまう
-
いきなり多量のジェルを塗布していない?最初の一塗り目は少な目に。
- ② ジェルの中に気泡が入ってしまう
-
筆で力強くなんども塗っていない?勢いよく混ぜるのもNG。
- ③ 表面がデコボコして仕上がりがキレイじゃない
-
ベースジェル、トップジェルの塗布量が足りていないかも。表面がツルっとなってから硬化。
- ④ 表面がベタベタしている
-
硬化不足か、拭き取り専用のジェルかも。
- ⑤ すぐに浮いて、リフトしてしまう
-
油分除去か、ケア不足でルースキューティクルが残っている可能性あり。
- ⑥ ジェルオフがうまくいかず、爪が痛んでしまった
-
無理やり剥がすと爪が痛む。ジェルオフの手順を再確認!
自分が見たい失敗のところにリンクから飛んでね!
① ジェルがキューティクルやサイドに流れてしまう
この失敗の原因はいくつかありますが、以下の原因が多いです。
- 一度塗り目からたっぷりの量を塗りすぎてしまった
- キューティクルラインやサイドを攻めすぎてしまった
- 手を傾けすぎて、他の部分を塗っている間に流れてしまった
- 塗る体勢が正しくない
ジェルは粘度があるため、少し塗ったくらいでは流れませんが、重力に逆らえないほどの量を置くと流れます。
一度塗り目からたっぷりの量を塗りすぎてしまった
ベース・トップジェルは厚みを出して塗ることで表面をツルンとできますが、量の加減を間違えるとはみ出す原因になります。
ベースジェルやトップジェルの正しい塗り方はこちらを参考にしてくださいね!
キューティクルラインやサイドを攻めすぎてしまった
根元ぎりぎりまで塗られたネイルって美しいですよね。
ネイリストの施術では、「キューティクルラインから髪の毛一本分」空けて塗るように指導されますが、かなりの鍛錬を積まないと難しいです。
ギリギリまで塗ることよりも、皮膚にジェルを付けないことの方が大切なので、はじめのうちは、0.5~1mmほど空けて塗るようにしましょう。
手を傾けすぎて、他の部分を塗っている間に流れてしまった
ジェルは硬化するまで固まらないので、何度も塗りなおせるのがメリットです。
しかし、固めないで別の指を塗っている間に、塗り終えた指がいつの間にか流れていることがあります。
それを防ぐために「仮硬化」をしましょう。
仮硬化とは、いったん5秒~10秒ほどライトにいれることで、ジェルをある程度固めてしまうことです。
セルフネイルでは、一本ずつ硬化が望ましいですが、そうすると時間がかかってしまいがち。
仮硬化で少し固めて次の指を塗ることで、硬化に時間をかけずに次の指を塗れますよ!
塗る体勢が正しくない
ジェルを塗る時、どのように爪を見て塗っていますか?
初心者の方で、時々このような体勢で塗っている人がいますが、間違いです!
この塗り方では、キューティクルラインが見にくいですし、爪の全体像が見えにくいです。
また、ブラシや刷毛を持っている方の手が安定せず、よりはみ出しやすい状態です。
手のひらを上にして、軽く指を曲げて爪の先端が自分の方に向くようにしましょう。
ポイントはこちら。図で確認してくださいね。
- 塗る指を親指で支える
- 机に肘をついて安定させる
- 刷毛を持つ方の小指を手のひらに当て安定させる
- 自分の目線の高さで塗る
② ジェルの中に気泡が入ってしまう
爪に塗ったジェルに気泡が入る原因はいくつかあります。
- 何度も圧をかけて塗っている
- 筆に気泡交じりのジェルがついている
- ジェルを混ぜる時に気泡が入った
何度も筆で圧をかけて塗っている
何度もこすり付けるように塗っていると、泡立つような感じで気泡がついてしまいます。
また、筆に付いているジェルが少なすぎたり、塗る速度が速いとより泡立ちやすくなるので、気を付けましょう。
筆に気泡交じりのジェルがついている
筆でジェルをすくう時に気泡も一緒にすくっている可能性があります。
これはコンテナ式のジェルで起こりやすい現象です。
また、上記のように圧をかけて速く筆を動かしていると、どんどん筆の中に気泡がたまっていってしまうので気を付けましょう。
ジェルを混ぜる時に気泡が入った
コンテナ式のジェルでは色素が沈んでいることもあるため、使う前に混ぜることが望ましいです。
しかし、その際に勢いよくグルグルと混ぜてしまうと気泡だらけになります。
ジェルは粘度が高いため、気泡が一度入ると抜けにくいです。
気泡を消すのではなく、最初から作らないように作業しましょう!
万が一入った場合は、筆をしっかりと拭き取ってから塗りなおすとリカバリーできます。
③ 表面がデコボコして仕上がりがキレイじゃない
表面がデコボコしている原因はこちら。
- ベースジェルが薄く、自爪の凸凹が出ている
- カラージェルを重ねすぎて凸凹している
- トップジェルが薄すぎて、ベースジェル、カラージェルの凹凸がカバーできていない
この3つの原因はお互いに影響していますが、ベースジェルの段階である程度ツルっと仕上げておくと、カラージェルがとても塗りやすいのでおススメです。
④ 表面がベタベタしている
トップジェルを塗り、固めた後に表面がベタベタしている原因はいくつかあります。
- トップジェルを塗った後に拭き取りをしていない、拭き取り方が足りない
- 硬化時間が足りない
- ネイルライトの出力が足りない
対処法と原因はトップジェルが拭き取りが必要なタイプか、拭き取り不要のノンワイプトップジェルかによって変わります。
「ノンワイプ」と記載がなければ、無水エタノールやクレンザーでの拭き取りは必須です。
ノンワイプなのにベタベタする場合は硬化時間やネイルライトのワット数(W)を見直しましょう。
拭き取りが必要なタイプは、ネイルワイプなどに無水エタノールを十分に染み込ませて、圧をかけてふきとるとツヤツヤに仕上がります。
⑤ すぐに浮いて、リフトしてしまう
すぐにリフトしてしまう原因はたくさんありますが、代表的なものはこちら。
- ネイルを変える前にオイルやハンドクリームをつけている
- ルースキューティクルの除去が十分じゃない
- ベースジェル前の油分除去が十分じゃない
- 普段ネイルケアをせず、爪まわりが乾燥している
- 日常生活で爪先を使いがち
ネイルを変える前にオイルやハンドクリームをつけている
ネイルを変える日、もしくは前日の夜にネイルオイルやハンドクリームをつけて保湿していませんか?
前日の夜からは油分を塗らない方が良いです。
ハンドクリームは爪周りを避けて塗るのは OK。
油分が爪に染み込むと、ジェルネイルが浮きやすくなるので、浮いて悩んでる方は試してみてください。
ルースキューティクルの除去が十分じゃない
ジェルネイルを塗る前に、甘皮を押し上げるだけじゃなくルースキューティクルをしっかり取っていますか?
ルースキューティクルとは爪に張り付いた角質のこと。爪のゴミです。
ついていないように見えて、ほとんどの人にはついています!
キューティクルプッシャーやストーンプッシャーでしっかり取り去ってあげましょう。
キューティクルリムーバーを使うと簡単にルースキューティクルが取れるのでおすすめです。
キューティクルプッシャーでルースキューティクルを取り除く方法は、>>初心者必見!セルフジェルネイルの塗り方と手順を参考にしてください。
ベースジェル前の油分除去が十分じゃない
ベースジェルを塗る前に無水エタノールやクレンザーで爪をしっかり拭いていますか?
ネイルワイプをしっかりと無水エタノールなどで湿らせて、圧をかけて拭き取ります。
普段ネイルケアをせず、爪先が乾燥している
普段からネイルオイルを使っていますか?
こまめにネイルオイルで爪周りを保湿しておくことで、特に根元やサイドからの浮きが防げます。
ペンタイプのネイルオイルが使いやすかったよ!
日常生活で爪先を使いがち
爪先から浮きやすい人は、日常生活で爪先を使いがちだったりします。
爪先ではなく、できるだけ爪の腹を使うように意識することでかなり爪先からのリフトはマシになりますよ!
かくいう私も使いがちなので爪先からのリフトが一番多いです(笑)
⑥ ジェルオフがうまくいかず、爪が痛んでしまった
アセトンでオフをする場合や、ピールオフベースジェルを使ったオフでは原因が異なります。
- (アセトンオフ)事前に削る量が少ない
- (アセトンオフ)アセトンの量が少ない、密閉できていない
- (アセトンオフ)まだジェルが柔らかくなってないのに無理やり剥がした
- (ピールオフベース)何も塗らずに無理やり剥がした
(アセトンオフ)事前に削る量が少ない
アセトンオフでは、アセトンに浸す前にトップジェルやカラージェルをネイルファイルを使って削ります。
どのぐらい削ればいいかはジェルによっても異なりますが、カラージェルが削れて所々ベースジェルが見える位まで削るのがベスト。
ベースジェルにアセトンが染み込むことによって、爪から剥がれやすくなります。
自爪まで削らないように注意!
(アセトンオフ)アセトンの量が少ない、密閉できていない
アセトンオフでは、コットンにアセトンをひたして爪の上に置き、その上からアルミホイルなどを巻いて10分から15分ほど置きます。
アセトンオフでチェックしてほしいポイントは3つです。
- コットンにひたひたにアセトンを浸しているか?
- アセトンをアルミホイルでしっかり巻けているか?
- しっかり時間を置いているか?
アセトンをジェルに浸透させてオフするには、十分な量のアセトンが必要です。
アセトンはとても揮発しやすい液体なので、できるだけ隙間なく包んであげることが大切です。
しかしアルミホイルで包むのは大変なので、このような挟むだけでコットンを包んで固定してくれるアイテムがあります。
アルミホイルなどで包むよりも、アセトンが蒸発しやすいので、少し長めにおくか、何度か浸すのと取り除くのを繰り返すといいですよ!
(アセトンオフ)まだジェルが柔らかくなってないのに無理やり剥がした
ジェルがアセトンで十分に柔らかくなっていないのに、プッシャーでゴシゴシ落とすと、爪が痛む可能性が高いです。
柔らかくなっていないジェルは爪と密着しているため、ジェルと一緒に爪の表面が持っていかれるからです。
アセトンで浸した後は、力をあまり入れずに、優しい力でこすり落とすようにしましょう。
まだジェルが硬い場合はもう一度アセトンを巻いて放置してくださいね。
(ピールオフベース)何も塗らずに無理やり剥がした
ピールオフベースジェルをベースに塗った場合は、アセトンを使わずにオフすることができます。
しかし、何も塗らないで剥がすと、爪の表面が傷んでしまう可能性があります。
そのため、粘着の層を緩めてあげる液体を使うことで、爪のダメージを最小限に剥がすことができます。
私はこちらを使っています。
こちらは溶剤ではなく、水系のリムーバーなので比較的にお肌に優しいのが特徴。
粘着層は配合成分の「リモネン」で粘着層を溶かす作用があるので、その作用でピールオフベースを剥がしやすくしています。
これを使うと、本当にダメージレスで剥がせるのでおススメ!
ジェルネイルでの失敗を防ぐためには?失敗と対策早見表
ここまで、それぞれの失敗とその対策方法について解説してきました。
たくさん覚えることありすぎて訳分からなくなった…
そこで、ジェルネイルの失敗と対策を早見表にまとめました。
ジェルネイルの失敗 | 対策 |
---|---|
ジェルがキューティクルやサイドに流れてしまう | ・一度に量を塗りすぎない ・0.5mmくらい空けて塗る ・1本塗ったら仮硬化をする ・正しい姿勢で塗る |
ジェルの中に気泡が入ってしまう | ・何度もこすって塗らない ・気泡を一緒にすくわないよう注意 ・ジェルを勢いよく混ぜない |
表面がデコボコして仕上がりがキレイじゃない | ・ベースジェルを凹凸なく塗る ・トップジェルを凹凸なく塗る |
表面がベタベタしている | ・未硬化ジェルを無水エタノールで拭き取る ・既定の時間硬化する ・安いライトを買い替える |
すぐに浮いて、リフトしてしまう | ・塗る前に油分除去する ・ルースキューティクルをしっかり取る ・普段のケアでオイルを塗る |
ジェルオフがうまくいかず、爪が痛んでしまった | ・ジェルを無理やり剥がさない ・ピールオフジェルは剥がし液を使う |
原因は本文に戻って確認してくださいね!
まとめ
ジェルネイルの失敗には、原因がはっきりしているものがほとんどです。
一方で、どれだけ対策しても浮いてしまう方もいらっしゃいます。
そのような場合、手に汗をかきやすいなどの体質面の関係もあるので、その場合は皮膚科の受信をおすすめします。
「手掌多汗症」という病気の可能性もあります。
しかし、しっかり対策をすれば防げる失敗がほとんどなので、一つ一つ可能性をつぶして、美しくモチのいいネイルライフを楽しみましょう♪
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