セルフジェルネイルを続けていると、「次のデザイン何にしようかな~」などと悩む時間も楽しいですよね。
だけど…
ジェルネイルって、続けると爪がペラペラになってしまうってホント…?
ジェルネイルのデメリットを調べると、「爪がペラペラに薄くなってしまう」とか、「アレルギーの恐れがある」とか、怖い情報が色々と出てきます。
確かにこのようなデメリットは存在しますし、気をつけないといけません。
ですが、必要以上に怖がる必要もありません。
デメリットの理由と原因を知ることで、正しい対処法が分かります。
- 現役の化粧品開発者、皮膚のスペシャリスト
- セルフジェルネイル歴10年超え
- 大学院でジェルネイル等の「ポリマー」を研究していた専門家
- ネイルの資格取得済
の私が、それぞれの経験で培った知識・体験をもとに気を付けるべきデメリットと、その対策についてお伝えします。
ネット上には怖さを煽る投稿がたくさんあり、「結局どうしたらいいの?」と不安に思っている方に特にこの記事を届けたいです。
ジェルネイルのデメリットとは?
よく言われるジェルネイルのデメリットは4つ。
- アイテムが多く、初期投資が必要
- 爪への負担がある
- オフに時間がかかる、難しい
- アレルギーを発症するリスクがある
それぞれ詳しく解説していきます。
アイテムが多く、初期投資が必要
ネイルケア用品を除くと、基本の使用アイテムは以下になります。
- UV/LEDライト
- ベースジェル
- カラージェル
- トップジェル
- ネイル筆
- クレンザー(エタノール)
- ベースコート
- カラーポリッシュ
- トップコート
圧倒的にジェルネイルの方が多いね、高くつきそう…
はじめに続くか分からないかも…という時は必要最低限の装備で始めたいですよね。
だけど…安心してください!実は①~④を揃えればセルフジェルネイルは始められます。
準備するアイテムを減らすには刷毛付きのボトル型ジェルがおすすめ。この後、商品を交えて解説します。→解説へ
また、⑥クレンザー(エタノール)は「ノンワイプトップジェル」という拭き取り不要のトップジェルを使うと、急いで用意しなくてもOK◎(高くないので余裕があれば揃えてね)
爪への負担がある
ジェルネイルによる爪の負担は大きく分けて3つあります。それぞれ詳しく説明します。
- プレパレーション(爪の下準備)の時にサンディング(爪やすり)するため
- ネイルオフの時に削りすぎて自爪を傷つけてしまう
- アセトンでふやけたジェルを取り除く際、爪の表面が持っていかれる
プレパレーション(爪の下準備)の時にサンディング(爪やすり)するため
ジェルネイルは爪との密着性を高めるため、爪表面に細かい傷を付けることがあります。細かい傷を付けることで表面積を増やして爪とジェルをより密着させます。
ツルツルの面には接着剤がくっ付きにくいのと同じ原理です。
しかし、最近はサンディング不要のベースジェルも増えていて、それらを活用していけばダメージは減らせます。
ネイルオフの時に削りすぎて自爪を傷つけてしまう
ネイルオフでは、ネイルファイル(やすり)でトップジェル、カラージェルをある程度削ってから、アセトンを浸したコットンを爪に乗せます。
この時、ベースジェルを通り越して自爪まで削ってしまうことがあります。最初はなかなか見極めが難しいですよね。
これを避ける方法は3パターン。
- アセトンを使わずオフできるジェルネイルを使う→ピールオフベースジェルの説明へ
- ベースジェルを一層残して削り、次のベースジェルを上から塗る→フィルインの技法
- オフしやすいベースジェルを使う→サンディングが必要なベースジェル
一番現実的なのはピールオフベースジェルを使うことです。これだけで最初のサンディングも不要、ネイルオフ時に削るのも不要で一番楽ちんです。
フィルインの技法については、中・上級者向けです。①ネイルマシンを持っていて ②ある程度マシンの扱いに慣れた人におすすめします。
なぜ「サンディングが必要なジェル」がオフしやすいの?
サンディングが要らないジェルは、サンディングしなくても爪との密着をよくする処方設計になっている=爪から剥がしにくい という設計になっているからです。
オフのしやすさを選ぶなら、サンディングが必要なジェルですが、結局どこかで自爪を削らなければいけないので、慎重にベースジェルは選びましょう。
アセトンでふやけたジェルを取り除く際、爪の表面が持っていかれる
これもよくあるトラブルで、なかなかジェルがふやけず、無理やり剥がそうとしてしまう行為によるもの。
アセトンは水分や油分を取り去ってしまうので、爪表面は脆くなり、傷つきやすい状態です。
無理やり取り除くのではなく、何度かアセトンを巻きなおしてからオフしてあげましょう。
オフに時間がかかる、難しい
ジェルネイルをアセトンでオフする時は、表面を削った後にアセトンを含ませたコットンをアルミホイルで巻いて固定し、10~15分置きます。
しかも、ちゃんとふやけていなかったら繰り返し…。経験したことある方なら、その面倒さはご存じだと思います。
初心者のうちはネイルオフ、爪の形を整えるだけでも1時間超えることはよくあります。
私も最初は1時間以上かかっていました…特に利き手のオフをする時に時間がかかるんですよね…
アレルギーを発症するリスクがある
実はジェルネイルでアレルギーになるケースもあります。
皮膚にジェルが付くことでアレルゲンを吸収してしまうことが主な原因だと考えられています。
これを避けるには、まず皮膚に付けないこと、皮膚に付いたらすぐに拭き取ることを意識してください。
ネイリストの人も一切皮膚に付けずに施術できる人はほとんどいません。
すぐに拭けば、必要以上に怖がる必要もありません。
また、アレルギー反応を起こすと言われているHEMA、アクリル酸などの成分が入っていないジェルネイルを選ぶといいでしょう。
ジェルネイルのデメリットを克服できるアイテム3選
ここまでデメリットとともに簡単に解決策をご提案してきましたが、ここからはオススメ順に詳しく解説します。
1位 ほぼすべてのデメリットを解決!ピールオフベースジェル
ピールオフベースジェルとは、アセトンなどの溶剤を使わずに剥がすだけでオフできるベースジェルのこと。
このピールオフベースジェルを使うと、3つの問題を解決できます。
- アイテムが多く、初期投資が必要
- オフに時間がかかる、難しい
- 爪への負担がある
ピールオフベースジェルは、オイルなどを爪の根元に垂らし、根元から少しずつ剥がしていきます。
だいたい1本1分から2分あればオフができるので、とっても時短!
また、最近のピールオフベースジェルは爪を傷めず剥がせるようになっているので、爪への負担軽減も期待できます。
逆に、持ちが悪いのでは?と心配かと思いますが、先端に塗らなければ通常のベースジェルと同様に2、3週間はもちます。
もちろん根元のネイルケアもしっかりしましょう!
また、このピールオフベースジェルは刷毛付きなので、ネイル筆の用意が無くても塗ることができます。
2位 貼るだけ簡単ジェルネイル!ジェルネイルシール
ジェルネイルシールとは、通常のネイルシールとは違い、爪に貼った後、ネイル用のライトで硬化します。
もっと完璧に仕上げたければ、その上からトップジェルを塗ることで、サロンのようなツヤツヤのクオリティに仕上げることができます。
ジェルネイルシールを使うと、4点のデメリットを解決できます。
- アイテムがネイルポリッシュより多く、ある程度の初期投資が必要
- オフに時間がかかる、難しい
- 爪への負担がある
- アレルギーを発症するリスクがある
ジェルネイルシールは、ネイルチェンジにかかる時間が短いので、時間がない中での使用に向いています。
また、フットネイルはセルフですると体勢がしんどくなって大変なので、足だけネイルシールを使うのもオススメ。
体が硬いので、フットネイルすると体がバキバキになりがちでしたが、これはすぐに出来て体の負担も軽かったです!
貼って硬化するだけでもOKなので、ジェルネイルアレルギーの方でも使えるアイテムです。
3位 アレルギー対応のジェルネイルアイテム
ジェルネイルアレルギーには、ジェルだけでなくオフ溶剤のアセトンやUVランプの光など、原因は様々です。
その中でもジェルネイルの中に含まれている成分によって引き起こされることが多いため、その成分を避けることで、既にアレルギーになってしまった方でもジェルネイルをすることができるかもしれません。
ジェルネイルアレルギーを引き起こす成分はHEMAやアクリル酸が有名です。
これらを配合していないアレルギー対応のジェルも多く販売されていますので、心配であればそういった商品を選ぶと安心です。
ジェルネイルを安全に楽しむためのケア方法
ジェルネイルを楽しむには、健康的な爪であることもとても大事です。
ここでは、長くセルフジェルネイルを楽しむために、日頃から気をつけたいポイントを紹介します。
- 爪の長さは爪切りで切らずにヤスリで整える
- 爪周りの保湿
- 手が荒れている時はジェルネイルをお休みする
爪の長さは爪切りで切らずにヤスリで整える
爪切りで爪を切ると二枚爪になりやすくなります。
爪はカーブしているため、爪を切る時に平らに圧力が加わることで爪の両端に負荷がかかり、浮いて二枚爪になる可能性があります。
爪がとても長い時は爪切りで削るのも良いですが、基本的にはヤスリで長さや形を整えるようにすることで、二枚爪を防げて爪の状態をよく保てます。
爪周りの保湿
爪周りの保湿をハンドクリームやネイルオイルでしっかり行いましょう。
爪周りの保湿をすることで、ささくれの防止や、爪を作り出す「爪母」を健やかに保つことができます。
次に生えてくる爪を良い状態にすることで、長くジェルネイルを楽しめますよ!
手が荒れている時はジェルネイルをお休みする
手が荒れている時は、肌のバリアが弱まっている時です。
こういう時にはジェルネイルを勇気を持って一旦お休みしましょう。
手が荒れていて、皮膚バリアが弱まっている状態だと、アレルギーの元となるアレルゲンが傷口を通して侵入しやすくなり、ジェルネイルアレルギーのリスクが一気に上がります。
長くジェルネイルを楽しむためにも、手が荒れている時、特に爪周りが荒れている時はお休みしましょう。
最後に
ジェルネイルは、艶と強度があり、とても綺麗で可愛い一方で、いくつかのデメリットも存在します。
しかし、適切なアイテムを使い、正しいケア方法を実践することで、これらのデメリットを回避することが可能です。
この記事でご紹介した対策を取り入れながら、ジェルネイルを安全に、楽しんでくださいね。
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